社員番号414 自分の居場所


故郷の地で、合宿稽古に参加中の力士。

久しぶりの実家でリラックスして眠れた、と

まるでホームシックから
立ち直った子供のような表情で

インタビューに答えている彼は30歳。

たしか数年前に結婚したはず。

    実家、居心地いいっす



結婚後、
実家に泊まったときの自分の混乱を思い出す。


「実家」という慣れ親しんだはずの家なのに、
なんか落ち着かない、という違和感・・・
ぷらす、娘としての自分ってどんなんだっけ?


たとえ日が浅くても
ホッとできるのは、実家じゃなくて
新居のリビングであり、寝床なのだと
実感した。


男子は違う生き物なんだろうか?

それとも実家で居心地良く育った人間は
そうなんだろうか?

い‐ばしょ〔ゐ‐〕【居場所】

読み方:いばしょ

 人などがいるところ。いどころ。「尋ね人の—が分かる

 その人心を休めたり活躍したりできる環境。「職場に—がない」

https://www.weblio.jp/content/%E5%B1%85%E5%A0%B4%E6%89%80
デジタル大辞泉より 



歳を重ねるごとに感じる
日常の強さ。

自分のにおいがする寝床、
いつもの場所から見える亡き愛犬の写真、
愛用カップの茶渋、
トイレにあるカレンダー、
ゴワゴワになったタオルの感触、
冷蔵庫のドアが閉まる音・・・


不調なときも、
まあまあいける日でも、
自分のリアルな日常
自分を支えてくれている。