故郷の地で、合宿稽古に参加中の力士。
久しぶりの実家でリラックスして眠れた、と
まるでホームシックから
立ち直った子供のような表情で
インタビューに答えている彼は30歳。
たしか数年前に結婚したはず。
結婚後、
実家に泊まったときの自分の混乱を思い出す。
「実家」という慣れ親しんだはずの家なのに、
なんか落ち着かない、という違和感・・・
ぷらす、娘としての自分ってどんなんだっけ?
たとえ日が浅くても
ホッとできるのは、実家じゃなくて
新居のリビングであり、寝床なのだと
実感した。
男子は違う生き物なんだろうか?
それとも実家で居心地良く育った人間は
そうなんだろうか?
い‐ばしょ〔ゐ‐〕【居場所】
読み方:いばしょ
2 その人が心を休めたり、活躍したりできる環境。「職場に—がない」
https://www.weblio.jp/content/%E5%B1%85%E5%A0%B4%E6%89%80
デジタル大辞泉より
歳を重ねるごとに感じる
日常の強さ。
自分のにおいがする寝床、
いつもの場所から見える亡き愛犬の写真、
愛用カップの茶渋、
トイレにあるカレンダー、
ゴワゴワになったタオルの感触、
冷蔵庫のドアが閉まる音・・・
不調なときも、
まあまあいける日でも、
自分のリアルな日常が
自分を支えてくれている。